返信用封筒には「行」と「宛」どっちを書く?

行と宛

相手に出欠の返事をもらうとき、書類を返送してほしいとき、戸籍等を請求するとき、返信用封筒を同封すると思います。
返信用封筒には自分の名前をあらかじめ記入しますが、名前の下には「行」と「宛」、皆さんはどちらを書いていますか?
実は私自身もどちらにするのが正しいのか、はっきりとわかっていませんでしたので、改めて調べてみました。

企業に送るのは「行」とする

手持ちのビジネスマナーの本には、「自社に対しては敬称はつけず、『行』とする。」と書いてありました。
また、グーグル検索して、様々な人のブログ記事を読んでみましたが、企業向けの場合はほぼ全て「行」を使いましょう、と書いてありました。
そのため、企業向けの場合は「行」を使うことで問題ないと思います。

個人あての場合はどっちにすべきか

個人あての場合は、以下の3つのパターンに分かれました。

  • 「行」とすべき
  • 「宛」とすべき
  • 「行」でも「宛」でもどちらでもいい

「行」とすべき

この意見が一番多かったです。
「行」とすべき理由は、「宛」は口頭で書類の返送を説明するときに○○宛てなどと使ったり、送付状を入れる場合に文中で○○宛てと説明したりする際に使うものであり、ビジネスとして使う場合は「行」を使うのが望ましいというもの。
つまり、「○○宛」というのは、いわゆる口語、お話し言葉なので、ふさわしくないということのようです。

「宛」とすべき

少数意見ですが、「宛」とすべき、という意見もありました。
「行」はビジネス寄りで、「宛」は個人寄りなのだそうです。
企業や部署などの団体名には「行」を記載し、個人には「宛」を使用しましょう、というものです。
確かに「行」は形式ばった印象を受けますので企業向けだと思いますが、「宛」は柔らかさを感じますので個人向けには適しているかもしれませんね。

「行」でも「宛」でもどちらでもいい

さらに少数意見ですが、どちらでもいいという意見もありました。
そう書いてあるページによると、大学講師であり就職コンサルタントの方の考えが紹介されており、特に「どちらでなければならない」という決まりはないとのことです。
「行」と「宛」の違いは、「様」と「殿」の違いのようなものであり、厳密に考えれば意味の違いや使い分けがあると考えられますが、ビジネスの相手に送る返信用封筒の場合、どちらを書いても差し支えない。特に使い分けの決まりはないそうです。

まとめ

結局のところ、こうじゃないといけない、こうすべき、という「決まり」はないようですので、個人的にはどちらでも使いやすい方を記入すればよいと考えます。
どうしても気になる方は、「行」を使うべきという考えが多数派のため、企業あても個人あても「行」とすると間違いないでしょう。
元々は、自分自身をへりくだってつけたものが習慣・マナーとなったもの。「行」であろうが「宛」であろうが、謙虚な心をもって使っているわけです。
マナーを守ることは大切ですが、マナーに厳しすぎないように。
お互い様の精神でいけたらいいですね。

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